当社では今まで数千台の車検を実施してきましたが、その経験の中でも特に印象に残っている車検に通らなかった個所をご紹介します。
まず足回りのブーツ関係。ブーツとは足回りの各ジョイントを保護しているゴムのカバー。
破れたままですと 異物などが混入しベアリングを痛めます。
大きく分けてドライブシャフトブーツ、ステアリングラックブーツ、 アッパー又はロアアームボールジョイントブーツ、タイロッドエンドブーツがあります。
特にドライブシャフトブーツの内側はリフトアップしないと見にくい為、気付かずに乗ってしまっている方も多いのでは・・・
次に多かった不合格個所はタイヤのはみ出し。今でこそ1センチ位は大丈夫になりましたが、以前は「ツライチ」でもダメでした。
フェンダーから重りのついた糸を垂らしてタイヤに触れれば不合格。これは厳しいです。
その他ではライト類の色。量販店などで車検対応として売っているものでも実際の検査でNGとなることもありました。ヘッドライトの光度も不合格多数です。
ライト表面が黄ばんでいる場合はコンパウンドで磨けば大丈夫な場合が多いですが、内側の反射板の劣化の場合はライトごと交換しなければなりません。
また見落としがちなのがフロントガラスや運転席と助手席のフィルムやステッカー類。セキュリティーなどの小さなステッカーが貼られていることがありますが、場所によってはこれも指摘されます。
まあこれはその場で剥がせばOKですが。
ワンボックスの貨物車で多いのがタイヤとアルミホイール。
デザインがかっこいいので乗用車のものを取り付けてしまいがちですが、タイヤもホイールも積載量によっては貨物用の刻印がされていないと車検に通りません。
また乗用車でも、輸入もののアルミホイールで日本の規格に合った事を証明する刻印(JWL)がなければこちらも車検に通りませんので事前の確認が必要です。
あと最近ではLEDテールランプの球切れ。近年小さなLED球がたくさん詰まったタイプのテールランプやウィンカーランプが主流ですが、その中の1つでも点灯しないと車検に合格 しません。
しかもやっかいなのがこのタイプのテールランプは切れている球だけを交換出来ないのでライトごと交換する必要があります。しかも部品代も高い・・・
LEDは寿命が長いので5年位は大丈夫だと思いますが、それ以上経過している車両は注意が必要です。
もし車検に落ちてしまったら、修理改善して2週間以内にもう一度車検場に行って再検査を受けなければなりません。湘南車検場に近い寒川や伊勢原にお住いの方はまだ良いかも知れませんが、
逗子以南にお住いでユーザー車検を受ける計画をされている方は落ちてしまったら大変ですので特にご注意下さい。
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